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第37話 解けない結び目

Author: 鎧塚 玲
last update publish date: 2026-08-10 21:59:18

王宮地下の地下牢は、冷たい湿気とカビの臭いに満ちていた。

鉄格子越しに向かい合うのは、豪奢な衣装を纏った王子ゼクスと、両手両足を重い鎖で繋がれたアラン・フォックス。

「……取り調べの必要すらない。判決は決まっているがね」

ゼクスは手中に収めた銀のハサミをいとおしそうに指先で転がしながら、冷ややかな視線をアランに投げかけた。

「お前の口から聞こう。犯行の動機は?」

アランは薄汚れ、血の滲んだ唇を吊り上げ、いつものように飄々とした笑みを浮かべて見せた。

「言ったでしょう、殿下。すべて私の独断です。マリアンヌ様は世間知らずで扱いやすいお飾りのお嬢様だ。脅して利用し、騎士団を動かした。あの世間知らずの子供をその気にさせるなんて、大人の私からすれば赤子の手をひねるより容易かったですよ。フォンタナ公爵家は一切関与しておりません」

「……哀れだな」

ゼクスは感情の籠もらない低い声で呟く。

「そうやって全てをかぶり、あの娘を護ったつもりか。公爵家はお前をあっさりと見捨てたぞ。マリアンヌの勘当と爵位剥奪を国に申し出て、自らの保身のために連座を免れた。お前の命がけの
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  • 縁切り令嬢の私ですが、ドS王子に執着されて逃げられません。   第35話 正義は優しさではない

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  • 縁切り令嬢の私ですが、ドS王子に執着されて逃げられません。   第34話 逃亡者の誓い、北の影

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